出産後の仕事復帰に向けて保活をしよう

保活とは?

保活とは、子供を保育園に入れるために行う活動のことです。都市部を中心に待機児童問題が深刻化しており、仕事復帰を目指す人にとって懸念材料のひとつとなっています。「保育園に入園できるか不安」「保活は大変」と感じた保活経験者が多いようです。

保育園の種類

保育園は、認可保育園と認可外保育園の2種類に大きく分けられます。認可保育園とは保育士の数や施設の広さなど、国が定めた基準を満たした保育園のことで、認可外保育園とは国の基準を満たしていない保育園のことです。認可保育園の中には公立保育園や私立保育園などがあります。認可外保育園には企業内(院内)保育所も含まれます。
そのほか、東京都独自の制度として設けられたのが、認証保育園です。広い土地を確保できず国の基準を満たせないといった設置困難な状況が改善され、都民のニーズに合う保育園が多く開設されました。

保活を始めるタイミング

保活を始めるときは、まず子供を何歳から預けたいかということについて考える必要があります。それによって保活を始めるタイミングは変わってきますが、「出産してから保育園の見学や申し込みに行くのは大変」という声も聞かれるため、妊娠がわかった時点で情報収集などから始めておくと良いでしょう。
保育園には空きがあれば基本的にいつでも入園できますが、空きがない場合は待機することになります。一度入園したらそのまま卒園まで進級する子供が多いため、1歳児や2歳児のクラスよりも、毎年4月に定員分の空きが出る0歳児のクラスの方が比較的入園しやすいようです。
認可保育園の場合、市区町村の担当窓口に申し込む必要があります。4月入園の申し込みは10月~11月頃に始まるのが一般的です。
認可外保育園や認証保育園の場合は、それぞれの保育園に直接申し込むことになります。申し込み時期は保育園によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。

「点数制」の仕組み

主に入園希望者が定員を上回る都市部の認可保育園では、入園の選考が点数制となっています。点数には基準指数と調整指数があります。基準指数とは保護者の就労状況や健康状態などを点数化した指数のことで、調整指数とは家庭の事情に応じて加点・原点の調整を行う指数のことです。
ひとり親の家庭であることや、兄弟姉妹がすでに保育園に入園していることなどが調整指数として加点される例に挙げられます。しかし調整指数の基準は毎年見直されたり自治体によって異なったりするため、注意が必要です。
特に待機児童が多い東京23区では複数の家庭が同点になることも多く、その場合の優先順位を設けている場合もあります。ひとり親世帯や低所得世帯などが優先順位として高くなる自治体が多いようです。

保育園選びのポイント

保育園選びには、重視したいポイントがいくつかあります。そのひとつは、教育方針です。「園庭が広く外遊びの時間が長い」「食育に力を入れている」「英語教育に力を入れている」など、保育園にはそれぞれ特徴があります。実際に保育園を見学して、子供の性格に合いそうかどうかを判断することが大切です。
規模や体制も保育園選びの重要なポイントです。職員の数や保育時間、受け入れ人数などを事前に調べておくことをおすすめします。延長保育に対応してもらえるかという点についても確認が必要です。夜間や休日にも預けたいという場合は、柔軟に対応してもらえることが多い認可外保育園や認証保育園を選ぶと良いでしょう。
ただし認可外保育園は、認可保育園に比べて保育料が高い傾向にあるうえに、設備や人員にばらつきがあるため、保育料を抑えたい方や設備や体制を重視する方は認可保育園を選びましょう。

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